松舞ラブストーリー

山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね

今夜は、朝ちゃんの家にお泊りです♪
こんばんわ、かなかなです。
―――――――――8月4日(金)―――――――――
「やっぱ、お弁当痛むといけないから、味付けは辛目よね。芦川君って、おにぎり何個位食べるのかな? あっ、かなかな芦川君の嫌いな物知らない?しまったなl~聞いておけば良かった。あっ、おにぎりの海苔って買ったっけ?。」
はいはい、朝ちゃんいつもになくハイですね(笑)
芦川芦川って、少しは私やモリヒデの事も気にかけてよね。
・・・・・・モリヒデかぁ~
昨日はちょっと言い過ぎたな(>_<)
あんなに、あいつが怒るなんてちょっとショックです。でもまぁ、悪いのはあいつの方だし。
明日、あいつに会ったらどんな顔すればいいんだろう?このまま、険悪な状態じゃあ朝ちゃんや芦川も盛り上がらないだろうし・・・でも今更謝れないし・・・憂鬱~
「・・・・・なかな・・・かなかなってばぁ~」
「あ~、はいはい、ゴメンぼ~っとしてた」
「何ボ~ッとしてんの?あっ、森山君の事考えてたんでしょう♪」
す・・・鋭すぎる(^^ゞ
「なんで、モリヒデの事なんか考えなきゃいけないのよ、私が~」
「だって、かなかな何だかんだ言って、森山君と喋ってる時すごく楽しそうだよ。怪しい~」
「なんで、あいつと~!あいつが勝手に喋ってくるから話合わせてるだけよ~。大体、何であいつの事私が好きならなきゃいけないのよ。そりゃまぁ、同じクラスだし、お互いカメラ好きだし、話は合うけど、いちいち人の上げ足取る様な事ばかり言うし。そうそう、この間なんて寝癖ボウボウの頭で学校来てたのよ。あれじゃあ、誰も女の子振り向かないって、絶対。」
「ふ~ん、かなかな結構森山君の事、観察してんじゃん。大体、転校して来てから今迄、かなかなが男子の話なんかした事無かったんじゃない?お似合いだと思うけどなぁ~かなかなと森山君って。」
「どこがよ、あんな最低男!こっちがお断りよ! そんな事より、明日のお弁当の下ごしらえはしなくていいの?」
「だから、さっきそう話しかけたじゃん。かなかながボ~ッと森山君の事考えてるから~(笑)」
「あ~ん、もうあいつの事なんか考えてないって。ほら、台所行って料理の準備始めるよ。明日も朝早いんだから、サクサク仕事しなきゃ。あ~お姉さん遅いわね、色々料理教えてもらいたいのに~」



↓宜しかったら、ポチりとお願いしますね。
http://blog.with2.net/link.php?327703人気blogランキングへ


どうやら、俺も海水浴に行く事になりそうです。
青い海、白い砂浜、スイカ割り・・・そんな事より水着です、水着ですよ~
と、浮かれてばかりもいられない気分の、モリヒデです。
―――――――――8月3日(木)―――――――――
「ちょっと、モリヒデ」
朝、校門でいきなりヒグラシに呼び止められました。
「今朝、芦川から聞いたわよ。あんたも行かなきゃ、芦川行かないんだって?。朝ちゃんに、連絡したらお姉さんの車5人乗れるから、大丈夫だって言ってたよ」
なんだ?今朝のヒグラシはよくしゃべるなぁ?
「おっ・・・おぅ了解。朝いつもの便で松前駅に行くから。お前はふうた引っ張って来いよ。今度こそ告白させなきゃな。」
「あっ、朝、家に居ないから。朝ちゃんちに金曜日の夜泊りに行くの。なんか、朝ちゃん今から張り切って、お弁当のメニュー考えてたよ。だから、お昼は準備しなくていいよ。」
う~ん、やっぱり緑川は、どこまでも可愛い女の子だ♪・・・あの、ふうたにはもったいないぜ。
「そっか、松ケ浜の海の家ってアイスとジュースしか売ってないもんなぁ。じゃあ、ふうたは勝手に駅に来させるか・・・実はあいつ行く気満々なんだぜ」
「朝ちゃんも、行く気満々~。デートなんて気使って疲れるだけなのに~。」
「へぇ~、何かデートした事有るって、コメントじゃん。」
「あっ有るわよ、私だってデート位。あんたこそ、そんな性格じゃあデートの経験無いでしょう?」
何かムカつくセリフ!
「うっせえ!ヒグラシこ、そその性格何とかしろよ! 愛想悪い時も有れば、急に馴れ馴れしくなったり・・・こっちが疲れんだよ」
「何よ、ヒグラシヒグラシって私は、セミじゃないのよ。こっちの方が疲れるわよ。」


目を真っ赤にしながらヒグラシは、走って昇降口に消えた。
「ったく、なんだよあいつは!」
何か、モヤモヤして釈然としない気分です。ったく、ふうたの事無かったら、絶対話なんかしないぞ、ヒグラシとは!
あ~、腹が立つ腹が立つ・・・・・このモヤモヤ感、どうしてスッキリしよう・・・


 


↓宜しかったら、ポチりとお願いしますね。
http://blog.with2.net/link.php?327703人気blogランキングへ


いきなり、土曜日に緑川さんと海水浴行く事になりました(*^^)v
皆さんこんばんわ、ふうたです。
―――――――――8月2日(水)―――――――――
今日は午前中陸上に出た後、モリヒデと合流して、あいつの家の近くの瀬で川釣りして来ました。
あいつの家って、松舞の外れの山の中に有るから、自転車では行けないんです。
だから、汽車でひと駅・・・まぁ、これが嫌でうちの一家は街中に引っ越したんですけどね。
大森の町に行くのは、春以来ですから4ヶ月ぶりかな?まぁ、4ヶ月しか経ってないから駅から見える風景に変わりはなく、相変わらずの田舎です(^^ゞ


「あのさぁ、ふうた。お前土曜日空いてる?ってか、用事全部キャンセルしろよ!」
ロッドを振りながら唐突にモリヒデが言い出した。
「何だよそれ?その日は先輩と雲山のスポーツショップ行く約束してんだけど」
「いや、緑川から、お前と海水浴行きたいって、伝言頼まれたからよ。・・・・・あ~っ、逃がした~。」
・・・・・緑川さん?海水浴?
「マジ~っ、いや俺パス・・・絶対、会話が続かないから・・・」
「いいじゃん、話なんて適当に合わせておけば・・・って、緑川もしゃべんないか・・・」
そうだよ~、まだちゃんと緑川さんと話した事無いし、なんか話していても話が弾まないし。
そりゃまぁ、少しづつ緑川さんの趣味とかは聞いたけど、何話したらいいか分からないし、変な話して怒らせちゃあまずいし・・・
「あのよ~ふうた。別に話なんかしなくてもいいんじゃない?。海まで着いちゃえば、後は思いっきり遊ぶだけだし、そのうち打ち解けて話とかするんじゃないの?・・・って、おれもそこまで経験無いけど。ほら、中2の時クラスの女子と一緒に、学校の校庭で花火大会したじゃん、あん時だって最初は女子とあまり話しなかったけど、最後に一番女子と話してたのはお前だったじゃん」


う~ん確かにそれはそうだけど、あん時はまだ若かったからなぁ~
「じゃあよ、お前も来いよモリヒデ。それなら、俺も話し相手がいて楽しいし。」
釣り上げた川魚の針を外しながら、モリヒデが言った。
「いや、ヒグラシに緑川のお姉さんも来るんだぜ。車に乗れないんじゃないか?」
はぁ?金田はついて来そうな気がしてたけど、緑川さんのお姉さん?
それって、マジで緊張しちゃうじゃん。
「だぁ~、やっぱり駄目だ、モリヒデお前絶対に来いよ。じゃないと行かないぞ俺。」
とは、言いつつ本当はすごく行きたい。だって、緑川さんの水着姿見れるんだよ。
これ以上の、青春は無いんじゃないですか?普通。


↓宜しかったら、ポチりとお願いしますね。
http://blog.with2.net/link.php?327703人気blogランキングへ


 


↑このページのトップヘ