あぁ~~~(笑)、免許取得後初の運転で疲れてます、しかも、知らない山道を長距離運転なんですよ。
モリヒデには、気遣いって物が無いんですから(-_-#)
こんにちは、佳奈絵です。
―――――――――11月06日(土)―――――――――
まぁ、こんな愚痴が言える位ですから分かられると思いますが、無事に尾道に到着しました♪
先ずは‥‥‥お腹が空いたと、うちのオス共(笑)が騒ぎ出しましたので、お昼ご飯を食べる事にします。

「え~っと‥‥あっヒグラシ、そこの交差点を左に入って」
「ちょっと、そんなに急に言わないでよね。車線変更怖いんだから」
「あっ、今なら大丈夫っすよ佳奈絵さん。後ろに車居ませんから」
「ありがとう、健吾君 え~っとウインカーを出して左のドアミラー確認して‥‥‥‥‥‥‥‥‥ OK~ちゃんと入れたぁ」
「当たり前だろ、そん為に教習所通ったんだから。
んじゃあ、その先駅の所で右に入って‥‥‥そうその交差点。右折したら道なりに進んで、そのうち右側に市役所が見えるはずだから」
「あの向こうに見える大きな建物が市役所じゃない、お兄ちゃん?」
「ん~、そうだな。たぶんあれだな」


「おっラッキー、空車ランプが点いてる」
パーキングチケット販売機のゲートを潜りました‥‥‥でも、どう見ても車ばっかりで、駐車場が空いている様には見えないんですけど。
「あっ佳奈絵さん、あの突き当たりの右側が空いてますよ」
「おっ、本当だ。ヒグラシあそこだあそこ。」
いや言うのは楽でしょうけど、とうやって私にあそこに止めれって言うんでしょうか?
「ちょっとモリヒデ、無理だって。頭からは突っ込めないし、どこかでUターンしてバックで入ろうにも、私そんなん出来ないよ~」
「ったくぅ、しょうがねえなぁ。ほら誘導してやっから、挑戦してみ。」
「え~っマジで?」
「マジマジ♪」

「OK。じゃあハンドルまっすぐに戻して‥‥‥‥‥ハンドル回し過ぎ、反対に1回転して‥‥OKストップ。じゃあそのままバックして‥‥‥オーライオーライ‥‥オーライ‥‥‥はいスト~ップ」
はぁ~何とか無事に駐車出来ました。ε~( ̄、 ̄;)ゞフー
誘導するのは馴れていましたが、誘導されるのは初めてですから、凄く緊張しました。


コモン店内「ヒデ兄、何食べるんっすか?」
「尾道って言ったら、あれよね~楓ちゃん♪」
「はい、あれしか無いですよねぇ。ちゃんと携帯ナビにお店を登録して来ましたよ、佳奈絵さん♪」
「何だよ、あれって? お好み焼きなら広島だぞ。なぁ健吾」
「そうっすね。尾道名物って何か有りましたっけ? 尾道ラーメン?」
「これだから男子は、つまんないわよね楓ちゃん」
「そうですよね、佳奈絵さん。健吾、あんた事前に調べたんじゃなかったの? ・・・あっ佳奈絵さんこの信号渡った先みたいですよ」
「いや、サクッとは調べたんだけどなぁ‥‥‥えっ、ここ? オープンカフェの有る普通の喫茶店じゃんか」
「そうよ、ここよ健吾君。でも、実は有名なんだからね、ここの『コモン』って喫茶店」
う~ん、一度行ってみたいと思っていた喫茶店に、ついに来ちゃいました♪

「‥‥‥シックな感じの内装だけど。特になんだなぁ、これっと言って特徴が有る訳じゃないしなぁ、そう思うだろ健吾も。」
「そうですねぇ‥‥でも何か見覚えが‥‥‥‥あっ思い出した、この喫茶店ってあれじゃないですか、ほらっ佳奈絵さん、あの映画の中に出てくる喫茶店じゃないですか?」
「そうだよ健吾、やっと分かった? この尾道を舞台にした映画って結構有名なんだよ。この前一緒に佳奈絵さんから借りたDVD見たでしょ」
「主演の尾美としのりと小林聡美が若過ぎるから、ほんと古い映画だな~って思ってたけど、そう言う伏線が有ったんだ、‥‥‥『転校生』だったっけタイトルは?」
「そうよ健吾君、あの映画の監督・・・大林宣彦監督は、この尾道を舞台に6本もの映画を撮ってるんだから」
「『うん.何?』や『RAILWAYS』の錦織監督と一緒ですね、佳奈絵さん」
「そう言われみれば、そうね。 考えてみたら松本清張の『砂の器』に始まって『白い船』『うん.何?』『砂時計』『天然コケッコー』『未来日記』『アイ・ラヴ・ピース』っと島根が舞台の映画って結構有るわよね、TVだって『だんだん』が有ったし、『ゲゲゲの女房』も掠ってるわよね」

そんな話をしているうちに、お待ちかねのベルギーワッフルが運ばれてきました♪
と~っても美味しそうですぅ♪コモンワッフル「おっ、意外と美味しいじゃんベルギーワッフルって」
「あれ? ひょっとしてお兄ちゃんベルギーワッフル食べた事ないの?」
「おぅ、正直ペラッペラのワッフルと同じだと思ってたから、食う気しなかったんだよな今まで。」
「さすがに家じゃあ作れないからね、ベルギーワッフルは」
「えっ佳奈絵さんでも作れないメニューが有るんですか?」
「ちょっと健吾~考えてみなさいよ、どこの家にベルギーワッフルの形したフライパンが置いてあるのよ~」
「あっ、そう言う事か。確かにこの形は無理っすよね‥‥‥おっ、このワッフル、外はサクサクなのに中はしっとりしてて旨い!」
「本当ね健吾君。家で作ったらこのサクサク感は難しいわよ、きっと」
「中に挟んだアイスクリームがまた絶妙ですよね佳奈絵さん♪」
「ひと口食わせろよ楓。ほら俺のカスタードクリームをやるからさ。」
「あっお兄ちゃん、それ『ひと口』って言わないよ普通。取り過ぎだって」
う~ん、どこに行ってもモリヒデの卑しさは変わりませんね‥‥‥お洒落なフレンチレストランとか絶対一緒に行きたくないですね
(-“-;)ゞ

「しかし、佳奈絵さんって映画とか詳しいんですね」
「えっ? そんな詳しいって程詳しくはないわよ私」
「健吾、ヒグラシは詳しいってもんじゃないぞ、マニアと言うかヲタクと言うか(笑)」
「あっモリヒデ、ヲタクとは失礼しちゃうわね。」
「へぇ佳奈絵さんって、映画好きなんですね~ちょっぴり意外かも」
「え~、どうして楓ちゃん?」
「だって佳奈絵さんって映画って言うより、ゆっくり読書とかしてそうなイメージ有るから」
「緑川はそう言う趣味が有りそうだけど、ヒグラシの場合読書って言ったらマンガか雑誌位だよな。映画って言ったって、家でDVD見ながらポテチをバリバリ食うのが殆どだな」
「え~佳奈絵さんがカウチポテトですか? ますます意外ですね」
「健吾君まで~((+_+))。ちょっとモリヒデ、私のイメージを壊すような事言わないでよね」
「元々、大したイメージじゃないだろ」
「あんたよりはマシだと思うわよ」
「そうっすよヒデ兄。ヒデ兄のイメージって言ったら、部屋でポテチ食べながらゲームしてるか、マンガかアニメ見ているイメージしか沸かないんですから(笑)」
「あれ、健吾~。俺のイメージってそんな物なの?」
「お兄ちゃんの場合、ヲタクのイメージしか思い浮かばないわね。」
「うんうん、確かにモリヒデのイメージって他にないわねぇ」
「『ロッキングチェアに揺られながら、ブランデーグラスを傾ける』俺とか、『こぼれ日の降り注ぐのガーデンテラスで、香り高い紅茶を飲みながら愛読書のリルケの詩集を読む』俺とか、色々イメージがあるだろ~」
「ヒデ兄、イメージがベタ過ぎるっすよ~」
「お兄ちゃんの口からリルケの名前が出る事自体あり得ないわぁ」
「モリヒデ~、あのアパートの何処に、ロッキングチェア置いたりガーデンテラスの有る庭が有るのよ~」
「‥‥‥ちきしょう~お前ら、ここから松舞に歩いて帰らせるぞ~」
「ふふ~んモリヒデぇ。私の指に引っ掛かってる物、何か分かるかなぁ?」
そう言いながら、車のキーを指で弄んでみる
「あっヒグラシ、俺の車のキー返しやがれ」
「やだよ~♪」
うん。1対3でモリヒデをからかうと、さすがのモリヒデも負けちゃうみたいですね(笑)


お店の出窓に飾られた鉢植えを眺めながら、紅茶の香りを楽しむ。
小春日和の休日、こうしてみんなと楽しく過ごせるって、やっぱり最高ですよね♪
10年先であっても20年先であっても、こうして四人で笑い合うのを願っている事に、ふっと気が付きました。
私にモリヒデ、楓ちゃんに健吾君。この4人が笑い有っているって事は、4人とも幸せに暮らせているって事ですからね。
紆余曲折は有るにせよ、4人が家族と言う同じ道を歩んで行けたらって、どんなに幸せだろうかって‥‥‥。


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