「ア~ッ大変デス、一郎サ~ン起キテ下サ~イ」

「んッ?え~っと・・・」
「ミルフィ~ユデスゥ、私、ミルフィ~ユデスゥ」

「あぁ・・・みるふぃ~ゆ。夢かと思った。」

窓の外は薄暗くなってました、こんばんわ飯塚一郎です。
――――――――― android game 編 1月10日(月)―――――――――
「オレ、みるふぃ~ゆの横で寝込んじゃってたんだ」
「ハイ、私モスッキリ寝込ンジャッテマシタ。早速ドジッチャイマシタネ私」

「メリーアンも寝過ごす事が有るんだな」
「通常ハ、アリエナインデスケド、ヤッパリ ドジッ子ダカラデショカ?」
後でネット検索してみましたが、ドジっ子のスキルを取得すると、ランダムに命令コマンドが実行されない事が有るんだそうです。
今日は特に予定が無かったから良かったんですが、テスト期間中にアラーム機能が作動しなかったりする事を考えると、安易にドジっ子スキルを選んだ事を後悔しました。
早い機会に、攻略本を買っておかなくっちゃあいけませんね、こりゃあ。

「ところで今何時だ?」
「エット18:15デス、一郎サン」

「そっか、もうすぐ夕ご飯だな。とりあえず部屋でも片づけようか」
「ハイ一郎サン、私、頑張リマス。先ズハ私ガ入ッテイタ段ボールカラデスネ。」

「おう、さすが気が利くなぁ」(後で調べたんですが、メリーアンユーザーの80%が一番最初に出すワーキングコマンドが段ボール整理なんだそうで、そのデータを元にコマンドがプロットされているそうです)
みるふぃーゆは、段ボールを手際良く折りたたんでいく。
「一郎サン、折リタタンダ段ボールハ、ドチラニ保管シテオキマスカ? コノ辺リノ段ボール回収ハ来週ノ木曜日マデ有リマセンヨ。」

「ん~じゃあ外のガレージに突っ込んどいてくれるかな?階段降りたらすぐに玄関で、外に出たら右側にガレージが有るから」
「ハイ了解シマシタァ、一郎サン」

みるふぃ~ゆは、段ボールを脇に抱え階段を降りていった


「うわぁっ」

階下から父さんの驚いた声が響いた。
「あっ、いけね」
そう言えば、うちの家族にこの状況を説明する事を忘れてました。
慌てて1階に下りると、父さんとみるふぃ~ゆが向かいあったまま硬直してました。
「あっあの~父さん、この子メリーアンだから。モニターに当選したんだよ、オレ」
父さんの声に、フリーズしてしまったのだろうか固まっていたみるふぃ~ゆが、ゆっくりと父さんに声をかけた
「驚カシテゴメンナサイ・・・一郎サンノ、オ父様デスネ。初メマシテ私、メリーアンノ、ミルフィーユト言イマス。」

「みるふぃ~ゆ、こいつがうちの親父」

メリーアンと分かって平常心を取り戻した父さんが口を挟んできた
「こら、父親をこいつって言うな・・・驚かしてすまなかった、みるふぃ~ゆさん、階段を下りてくる音がしたから一郎だとばっかり思ってたら、可愛い女の子が降りてくるからびっくりしちゃって。」

「イヤダァ、オ父様、可愛イダナンテ・・・」
みるふぃ~ゆの頬が少しピンク色に染まっている・・・メリーアンでも照れる事が有るんですね
「いや本当だって、思わず一郎が女装趣味に走っちゃたのかと」
「一郎サンノ女装姿デスカ・・・何トナク想像デキマスネ」

いや、おかしいだろ、そこで納得するのって(^_^;)

玄関で3人で騒いでいるもんだから、お袋までもが顔を出してきた。
「ありゃ?この子・・・一郎の彼女かい?」
「おいおい母さん、一郎に彼女が居る訳ないだろ」

父さん何で決め付けるんだよ・・・って、母さんにみるふぃ~ゆまで激しく頷いているし(-“-)
「一郎サンノ、オ母様デスカ? 初メマシテ、メリーアンノミルフィーユデス。」

「メリーアンって、あのロボットの?」
「まぁ・・・ロボットって言われればそうだけど母さん。今日の荷物はこいつだったんだ、モニターに当選しちゃってさ。」

「モニターって事は、ただで手に入ったんか一郎? ほぉ~、こりゃ新年早々縁起がいいな」
「あら~じゃあ、これから母さん楽が出来るわね。みるふぃ~ゆさん、頼んだわよ。」
意外にすんなりと、うちの家族に溶け込めたみたいですね。
でも、うちの家族が環境に順応し易いって訳じゃなくて、それだけメリーアンの社会的認知度が高いって事なんですよ。
「ハイ頑張リマス、オ母様」
「じゃあ早速、夕ご飯の準備手伝ってもらいましょうかねぇ」
「ハイ、オ手伝イ致シマス。オ母様ノ、オ料理データヲ記憶シテオカナクッチャア、イケマセンシ」

「やだみるふぃ~ゆさん、私はそんなに料理得意じゃないわよ」
「デモ、ヤッパリ『オフクロノ味』ッテ言ウ味付ケガ、人間ニハ大切ナンダソウデスカラ、ソノデータヲ集メテオカナイト、皆サンニ喜ンデ頂ケル料理ガ出来ナインデス、オ母様」

「そんな本格的なのね・・・みるふぃ~ゆさん私の事はお母様じゃなくてお母さんって呼んでもらって良いからね」
「分カリマシタ、オ母サン。私ノ事モ『ミルフィーユ』ッテ、呼ンデモラッテイイデスカ?」
「そうね、じゃあ『みるふぃ~ゆちゃん』で良いかしら?」
「じゃあワシの事は何て呼んでもらおうかな・・・」
全員和気あいあいムードで、居間へと消えていった。

取りあえず、みるふぃ~ゆが我が家に来た事による騒乱は、回避されたみたいで一安心しました・・・って言うか、おいみるふぃ~ゆ玄関に投げっぱなしの段ボールは、一体誰が片付けるんだよ~(-_-)


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