昨日は「ちょい、言ったー。」で盛り上がってしまって、思った程テスト勉強が出来ませんでした。


・・・っと、みるふぃ~ゆが愚痴をこぼしています。
僕的には、合間合間で結構勉強したと思っているんですが(^_^;)
おはようございます、一郎です。
――――――――― android game 編 5月29日(日)―――――――――
「一郎サン、今日コソハ死ニモノ狂イデ、勉強シテモライマスカラネ。」

あっ・・・やばい・・・
みるふぃ~ゆが、怖い顔して睨んでます。

「・・・実は今日、斉藤さんと町立図書館で会う約束なんだ。メイちゃんも来るから、みるふぃ~ゆも出掛けないか?」
「エッ! メイチャンニ、会エルンデスカ? 久シブリニ、オ喋リシタイト思ッテマシタ。ハイ、一緒ニ出掛ケマスゥ。ソレデ、待チ合ワセハ何時ナンデスカ、一郎サン?」

みるふぃ~ゆが、嬉しそうに話かけてきた。
・・・ふふっ、また今日もみるふぃ~ゆの気を反らす事に成功しましたね♪
「んっと、昼飯食ってからって話だから、1時位だな。」
「ジャア、午前中ハ勉強出来マスネ♪」

・・・ちっ、みるふぃ~ゆの方が一枚上手だったみたいです。



「違イマスッテ、一朗サン。 水酸化イオンハ1価ダカラ、同ジ1価ノナトリウムイオンハ、1ツシカ結合シマセンヨ。」
「あっ、そうか・・・俺、化学反応って苦手なんだよな。」
「ソウデスネ・・・過去ノ成績カラ見テ、一郎サンハ理数系ガ苦手デスヨネ。文系ヤ社会科モ、オ世辞ニモ良イ成績トハ言イ難イデスネ。体育ヤ、音楽美術ハ、マァマァナンデスケド」
「落ち込む様な事、堂々と言うなよな。俺が音楽で赤点取ったら、洒落にならんだろ。」
「『神ハ我ヲ、見捨テテナカッタ』ッテ奴デスネ。」
「神様に嫌われても、うちは仏教徒だから、仏様に嫌われなければ、大丈夫だもんね。」
「ソンナ子供ッポイ事バッカリ言ッテルカラ、駄目ナンデスッテ・・・アッ、ソロソロ昼食ノ時間デスネ。私、手伝イニ下リテ来マス。一郎サンハ、コノページヲ解イテカラ、ゴ飯食ベニ下リテ下サイネ。」
「はいはい。」あ~やっと、勉強から解放されます♪
「『ハイ』ハ1回デスヨ。ソレト、答合ワセシテ、全問正解スルマデ、オ昼ゴ飯ハ食ベレマセンカラネ」
「マジかよ~」僕は、渋々机に向かった。




「キャ~、メイチャン久シブリ~。元気ダッタ?」
「ウン。ミルフィ~ユチャンコソ、元気デシタカ?」
メリーアンに元気とか病気とかって要素は無いと思うんだが(^_^;)
「悪りい、斉藤さん。みるふぃ~ゆが意地悪するから、遅くなった」
「意地悪ッテ・・・一郎サンガ、何回モ答ヲ間違ウカラデスヨ~」
「何やってたんよ? あんた達は?」
「いや、化学の問題全問正解するまで、昼飯抜きだったんだ」
「そりゃ、お昼ご飯を食べれた事の方が、奇跡だね。」

「ひどいなぁ~、斉藤さんまで・・・ところで、その大きなカバンの中身は何?」
「はぁ? 何って、もちろん教科書や参考書でしょ! 図書館で何すると思ってたの?」
「何って・・・考えてなかった」

「あんたねぇ・・・本読むか、勉強する以外に図書館で、何が出来るのよ。・・・まぁいいわ、別々の教科を勉強すれば、いい事なんだから。」
「やっぱ、勉強するんかよ~ 俺は午前中も頑張って勉強してたんだぜ」
「一郎サ~ン、ソレハ昨日勉強スル予定ダッタ所デ~ス。今日勉強スル分ハ、マダ残ッテマスカラネ。」振り返ると、みるふぃ~ゆがメイちゃんとニンマリ笑っています。

「私達ッテ、大変ダヨネ。オーナーノ身ニ回リノ、オ世話ヲシナガラ、勉強モ教エナキャイケナインダカラ。」
「デモ、咲月サンガオーナーナラ、勉強ノ心配ハ、シナクテイインジャナイノ、メイチャン?」
「ソンナ事ナイヨ、モチベーションヲ維持サセルノ大変ナンダカラ。セイゼイ、3時間ガ限度ヨネ。逆ニ、強制的ニ休憩取ラセナキャイケナイ位、集中シテイル時モ有ルシ」
「一郎サンハ、モチベーションガ30分続ケバ良イ方ダヨ。」

「こら~! みるふぃ~ゆ、余計な事喋るなよな。」
「みるふぃ~ゆちゃんも、大変ね。飯塚君の家に来た事、後悔してない?」斉藤さんが笑っています。

「オ父サンヤ、オ母サンガ、優シクテ明ルイデスカラ、毎日楽シイデスヨ、咲月サン。」

「そう、なら良かった。 じゃあ、図書館入ろうか。みるふぃ~ゆちゃんとメイは、裏の公園にでも行ってる? このKOだから。」
「ソウデスネ、裏ノ公園デ、ミルフィ~ユチャント、オシャベリシテイマス。」
KOとは、メリーアンが立ち入れない場所の隠語です。
図書館って、著作権の有る物ばかりだから、違法コピー対策として立ち入り禁止措置が取られています。
他にも、書店や映画館もドンキーですし、聴音録音機能が有る為、CDショップに入店は出来るのですが、視聴行為は禁止になっています。
これらの問題が解決されない限り、完全なメリーアンとの共存は不可能なので、メリーアンユーザー達はKOと呼んで敬遠しています。

「咲月サン、一郎サンノ性根ヲ叩キ直シテヤッテ下サイネ(笑) ジャア、メイチャン行コウカ。」
「お前なぁ・・・」みるふぃ~ゆとメイちゃんは、手を繋いで公園へと歩いていった。

「こうやって見ると、仲の良い双子の姉妹みたいよね」
「確かにね。顔はお互いノーマルだもんな。」
「さて・・・じゃあ飯塚君の性根を叩き直そうかな」
「斉藤さんまで、そんな事言う~」笑いながら僕達は図書館に入った。

・・・傍からみたら、高校生カップルの健全なデートに見えるかな?って思ったけど、あえて口にはしなかった。
言葉にしてしまうと、今が無くなる様な気がしてしまう。
そして、幸せなのか不幸なのかは分からないけど、斉藤さんの、みるふぃ~ゆより厳しい猛特訓が始まるのだった。

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