松舞ラブストーリー

山陰の仮想の町松舞町を舞台にした、様々な恋愛を見守ってやって下さいね

2006年08月

今日は、松舞町夏祭り&盆踊り大会でした。
祭りと言えば、あれですよあれ・・・浴衣の女の子ですよ。
こんばんわ、モリヒデです。
―――――――――8月15日(火)―――――――――
「ふうた君、森山君、お待たせ~♪」
お~、緑川さん、思ったとおり可愛いです、白い浴衣にアップにした髪・・・くぅ~なんで、ふうたの彼女なんだよ~(-_-メ)
・・・って事は、後ろからぎこちなく歩いてくるのは、ヒグラシかぁ・・・
「待ってよ~朝ちゃん。私、下駄苦手なんだから~」
うっ・・・意外と色っぽい(^^ゞ
これぞ、馬子にも衣装って奴ですか・・・
「ちょっと、モリヒデ!何、見てんのよ~(^^ゞ」
「あっ、いや、馬子にも衣装だなって、思って・・・」だぁ~、素に答えてどうする俺。
「あっそう・・・、後でかき氷おごってね(-_-メ)」
・・・・・おっ、今日は意外と機嫌がいいみたいです(^_^)v


いや~、やっぱり浴衣姿の女の子って、最高ですね。色っぽくも有り可愛くもある♪
なんか、二人でおしゃべりしている後ろ姿、見とれちゃいますわ。
「なぁなぁ、モリヒデ。結局合同合宿で、金田のハート掴んだの?」
はぁ?ヒグラシのハート?
「いや、ふうた、基本的に俺の好みはなぁ~」
「モリヒデ、モリヒデ~♪。約束のかき氷屋だよ~。あっ、おじさん、イチゴ味一つくださ~い」
あ~、いきなり頼んじゃってるよ~
「ふうた君、あっち風船釣りやってる~。ね、行こう行こう♪」
ふうたは、緑川に腕引っ張られて、人ごみの中に消えちゃいました・・・
「お~い、緑川~、ふうた~。・・・・・おいヒグラシ、綿菓子なんか見てる場合じゃないぞ・・・」
「んっ、いいのいいの♪。朝ちゃんとは今日はここでお別れだから。後は、二人でごゆっくりって、言ってあるから・・・」
「えっ、そうなの?」
「そうそう、だからモリヒデ、この綿菓子買って♪」
なんか、今日のヒグラシはワガママだぁ~(涙) 口は災いの元ってこの事なのかぁ~
でも、楽しそうに綿菓子が出来る所を見ている、ヒグラシの横顔・・・これがまた可愛くて・・・(^^ゞ
ってか、いつものヒグラシとは全然違う。なんか別人みたいです。
子供みたいに、綿菓子を頬張る横顔が、妙に眩しいです(^^ゞ


「そう言えば、モリヒデその後写真部で何も言われてない? 美術部なんか毎日、その後モリヒデとどうなった?って、先輩達がうるさいのよ~。違うって言ってんのにね」
「うちも、部長がウルサイよ。そうだよな~、大体なんでお前なんか彼女にしなきゃいけないんだよって話だよな・・・」
「それは、こっちのセリフよ(-_-メ)。あっ、向こうから歩いてくるの、沢田部長と長田先輩じゃない?あ~ぁ、あんなにいちゃついちゃって(笑)。 ってか、今、会っちゃうと又何か言われちゃいそう~(>_<)」
「ほら、ヒグラシこっちこっち」俺は、ヒグラシの手を握って、雑踏を離れ裏の河原の方に走り出した。


気が付くと、祭り会場の裏手の松舞川の河原まで来ていた。
「はぁはぁ・・・ここまで来れば大丈夫。」
「ちょっと、いくらなんでも離れ過ぎじゃない?(笑) でも、何で逃げ出したんだろうね、私達♪」
う~ん、確かに・・・ちょっと夜店の裏に隠れれば良かったんじゃないか?
「あっ、見て見て~。町の灯りが川に映り込んできれい~♪」
「あ~っ、本当だ。こんな時間に街中に居る事無いから、知らなかったわ。」
・・・・・・・!そうだ、今8時過ぎ・・・最終の列車が9時前だから、そろそろ行かなきゃなぁ。
「なぁ、ヒグラシ、悪い。俺最終に乗って帰んなきゃ。」
「あっ、そうかぁ・・・ちょっぴり残念・・・」
くぅ~何だろう?この、切ない気持は?
「家まで、送るから。」
「大丈夫だよ、一人で帰れるよ、私・・・」
「いや、だってお前独りにしておいたら、心配じゃん。他の男を襲わないか(笑)」
「あのね~、モリヒデ・・・もう一回、かき氷おごらせるわよ、そんな事ばっかり言ってると(-_-メ) それより、あんたに送ってもらう方が危ないんじゃない(笑)」
そう言いながら、ヒグラシはおれの腕を掴んだ。・・・・・はぁ~、超田舎に住んでる自分が悔しいですわ。
駅の前を通り過ぎ、商店街を通り過ぎて・・・・・二人は腕組んだまま無言で歩いた。
あの角を曲がれば、もう直ぐでヒグラシの家・・・出来ればずっとこうしていたい。あれ?俺何考えてるんでしょうね。嫌いな、この世で一番大嫌いで相性の悪い、決して美人でも可愛いわけでもない、ヒグラシなのに・・・


「着いちゃったね、モリヒデ・・・」
「着いちゃったな・・・」
「送ってくれて、ありがとうね。」
「いや・・・(^^ゞ  そうだ、明日の夜会えるかな? ほら、松舞川で精霊流しやるだろ?一度写真に撮って見たかたんだ。」
「えっ・・・うん、じゃあカメラ持って行くわ。・・・明日はかき氷屋さんやってないかな?(笑)」
「心配しなくても、俺お小遣いもう無いから(笑)・・・随分おごらされたからな(笑)」
「じゃあ、明日は私がおごってあげるね。何がいい?たこ焼き?焼きイカ?」
そう、はにかむヒグラシの顔・・・切なくってまともに見れませんわ・・・・・


 


↓宜しかったら、ポチりとお願いしますね。
http://blog.with2.net/link.php?327703人気blogランキングへ


 


お盆真っ最中ですね、お母さんと叔母さんが家のお客さんの相手をしている為、私はおじいちゃん達の手伝いって事で、ここ2~3日、アルバイトでお菓子の配達をしています♪
こんにちわ、かなかなです♪
―――――――――8月14日(月)―――――――――
配達とは言え、もちろん免許なんか持ってないから、もっぱら自転車で配達しています。
遠方や大口のお客さんは、叔父さんが車で配達しているから、私の担当はもっぱら小口なんですが。
それでも、自転車の前かごやには、和菓子やお団子が一杯入っていて結構重いんですよ(^^ゞ
「ふ~、この一軒が終われば、午前中の配達は終わりっと・・・」後は、午後からはお店番して、注文が入ったら配達に出ればOKです。
暑いからちょっぴり、ジュース飲んでから帰ろう~っと。


プシュ~
あ~、運動の後のお茶は美味しいですわ・・・ちょっと親父くさいですか?
!あれれ、さっきまでいい天気だったのに、なんか急に空が暗くなって来ました・・・
ヤバイです、雨具なんて準備してきてないから、ヤバイですぅ~
急いで自転車漕ぎ出したんですが・・・案の定ポツポツと大粒の雨が・・・
え~ん、そんな~夕立になるなんて・・・いや今は朝だから「朝だ・・・・・・」(^^ゞ
馬鹿なこと考えている場合じゃないですよね。そうです、適当に雨宿り出来る所を探さないと・・・
あ~公民館の待合室で、雨宿りしようかな?でも、あそこまでは遠いしなあ~
!そうでした、サンモールって手が有りました♪
丁度、買いたかった漫画も有りますし♪


「ふ~、助かった~。」
え~っと、本屋本屋♪
ふっと、おもちゃコーナーの前で、ある事を思い出しました。
「♪花火、花火~」訳の分かんない鼻歌歌いながら、花火探すと・・・あれれ~
時期が悪かったのかな~???
結構品数が少ないですわ(-_-;)
「まぁ・・・花火するって決まった訳じゃないしね・・・(^^ゞ」
とは言いつつ、店員さんの視線が痛いので一番安い花火・・・線香花火買いました。
一人で線香花火だけ買う女子高生って、凄く暗く見えたかあぁ~。


♪♪♪あっ、お店から電話だ。
「もしもし、お祖父ちゃん? うん、今サンモール。えっ?雨止んだからすぐ戻って来い?え~、そんなに配達入ってんのぉ~」


とほほ、結局、線香花火一束買っただけ・・・
「あ~っ、これもモリヒデのせいだ~(ーー;)」





↓宜しかったら、ポチりとお願いしますね。
http://blog.with2.net/link.php?327703人気blogランキングへ


なんか、写真部と美術部の合宿から帰ってきた、モリヒデと金田が仲良くなってました。
昨日なんか、一緒にうちの家に来てお土産の、クッキー置いていきました。
あのマグカップ効果が有ったんでしょうか?
こんばんわ、ふうたです。
―――――――――8月13日(日)―――――――――
今日は、雲山市の花火大会でした。
もちろん、行って来ましたよ。えぇもちろん緑川さん・・・いや、朝ちゃんと・・・
ついでに、モリヒデと金田さんも一緒です。


「いい場所取れたね、ふうた君♪」
「まぁね、まだちょっと時間早いからね。ここなら、打ち上げ台が目の前だから、迫力が違うよきっと。」
「本当、でもちょっと怖いかな~。あ~かなかなこっちこっち~」


「お~いい場所だ~。でかしたぞ、ふうた~」
「見てよ、朝ちゃん!モリヒデったらこんなに買い込んじゃったのよ、たこ焼きに焼きイカ。」
「えっ?なんで普通だよ普通・・・そうだろふうた?」
いや・・・たこ焼き4パックに焼きイカ2つは、いくらなんでも多いだろ~。


「んじゃあ、今度は俺達食い物買いに行って来るわ。行こう、みど・・・朝ちゃん(^^ゞ」
「うん♪」
モリヒデ達から少し離れた所まで来たら、朝ちゃん急に俺の手を握って・・・
「ねぇねぇ、風船釣りやってる~。やって行っていい?私結構得意なんだよ」
「へぇ~。おじさん二人分ね~」
「あっ、いいよ。お金出すよ~。」
「良いって良いって。ほら、釣り針。」
「へへぇ、じゃあ甘えちゃお♪。どの色にしようかな~」
「あっ、俺この緑の分ね・・・よっ・・・あ~切れた~」
「・・・・・・・」
あれ?朝ちゃん、目がマジなんですが・・・
「それっ・・・。やった~、オレンジゲット~♪ 次はこの赤い奴ね。」
瞬く間に3個釣り上げました。いや、マジで上手かったですわ、朝ちゃん。
隣にいた小さな子供が、一個も獲れずにグズっていたら、一個その子にあげてました。う~ん、優しい子ですわ、朝ちゃんは♪


おっ、射的かぁ・・・
「ゴメン緑川・・・いや朝ちゃん、一回射的やっていい?」
「あっ私もやる~おじさん~二人ね~♪今度は私のおごりね」
二人で並んで、お菓子やおもちゃの箱を狙う・・・
ポンッ・・・
あれ?外れた~。次・・・
ポン・・・
また外れた・・・これ、弾がおかしいんじゃない?
コトン・・・
ポン・・・
コトン・・・
うっ、緑川さんやっぱり真剣に狙ってます。しかも、どんどん的に当たってるし~(>_<)
「あ~楽しかった。ねぇふうた君♪」
そりゃ、楽しいよな・・・一等の大きなお菓子まで倒しちゃうんだから
「いっつも、お祭り行くとお兄ちゃんに、コツを教えてもらってたんだぁ。あっ、結構時間過ぎちゃったね。」
後は、たこ焼きとフライドポテトかな?あっ、かき氷も食べたいね~
はしゃぐ、朝ちゃんがすごく可愛いです・・・


「おそ~い、朝ちゃん~」
「お持ち帰りしちゃったかと思ったぜ、ふうた・・・」
「わりいわりい、色々寄って来たから。」
「見て見て~かなかな~。風船にお菓子取っちゃった~」
「あ~朝ちゃん、お祭りの出店荒らしだったもんね。」
出店荒らしって・・・そんなに凄いんですか?朝ちゃんのテクニック(^^ゞ
「ほら、もう直ぐ始まるぞ~」


熱々のたこ焼き頬張っていたら、目の前の打ち上げ台から一本の花火が上がりました。
『ひゅ~   ドン   パラパラパラ』
うっ、これは予想以上の音圧です。体にビリビリきます。
『ドン』って音がする度に、緑川さん体がビクッって動いてます。
「朝ちゃん大丈夫?怖い?」
「え~、怖くはないけど、ちょっとビックリしちゃう。」
って、体寄せてきた・・・うっ、こっちの方がビックリですよ。
俺も、緑川さん・・・いや朝ちゃんの手をギュ~って握って・・・
「大丈夫だよ」って呟いた。



↓宜しかったら、ポチりとお願いしますね。
http://blog.with2.net/link.php?327703人気blogランキングへ


楽しかった、合同合宿も今日が最終日です。
なんか、部活の合宿以上に色々あり過ぎて、大変なんですわ♪
みなさん、おはようさんです、モリヒデです
―――――――――8月12日(土)―――――――――
昨日は、午前中撮影お昼バーベキューをみんなで楽しんだ後、午後も撮影会でした。
ペンションの近くの林の中で、色んな植物や昆虫を追ってました。
ファインダー覗いている時って、泥んこ遊びが止まらない子供と同じで、止まらないんですよね(笑)
安田山はこの辺りでは、結構高い方の山ですからこの辺りは夕方になると、結構涼しいんです。


時計見ると4時前、4時半にはペンションに帰らないといけないから、そろそろ引き返さないといけないですわ。
道路に出て、トボトボ歩いていると、後ろから自転車の集団が・・・
美術部の集団です。そう言えば美術部は少し離れた牧場で連日スケッチしてるって言ってましたわ。
「お先~」「いい写真撮れた?」次々に走り去って行きます。
?ヒグラシと農業学科の子が居ないぞ?
集団の最後に沢田部長がいて、「金田さん、少し遅れてくるから・・・」
「はっ・・はぁ~」いや、別にヒグラシの事なんか気にしてないんですが・・・
振り返ってみると・・・なんか向こうの方から、自転車押して歩いてくるヒグラシと農業学科の子が見えた。
何、歩いてんだ、あいつら?
まぁ、いいや。俺まで遅刻するとやばいからな・・・
って歩きだそうとすると、後ろから農学部の子が自転車に乗って追いついて、「かなかなの事お願いね♪。長田部長には遅くなる事伝えておくから・・・」って、走り去っていった・・・
いや、お願いって言われても、訳分かんないし・・・
ボーゼンとしていると、後ろからボコボコって、音立てながらヒグラシが近付いて来た。
「・・・・!。ヒグラシ、自転車パンクしたん?」
「あっ、モリヒデ。最悪だよ~」
「相変わらず、どん臭いなお前は(笑)」
「うっさいなぁ~、ほっといてよ。あ~疲れたぁ~」
「ったく~、ほら自転車貸せよ。おれが押してやっから」
「えっ?いいよいいよ~」
俺は、強引にヒグラシから自転車を取ると、前かごにカメラバッグを押し込んで歩き出した。
「ゴメン、モリヒデ・・・」
「帰ったら、サンモールのラーメンおごれよ(笑)」
「・・・・・そう言えば、昨日あの後部屋戻って何も言われなかった?」
ちっ、無視かよ~
「言われた言われた、どこまで進んでるって・・・勘違いだって言うんだけど、みんな信用してくれないし」
「こっちもよ~。部屋の電灯消して何するつもりだったの~とか・・・」
「何もしね~よな、普通ヒグラシ相手に・・・」
「悪かったわね~、こんな女が相手で・・・」
「しかし、みんなが聞き耳立てていたとは、焦ったな。マジで何もしなくて良かった。」
「ちょっと、あんた何かするつもりだったの(笑)」
う~ん、多分しないと思うが、100%とは言い切れないのも事実だ・・・・・(^^ゞ
「ちょっちょっと~、何黙ってのよ~。マジ~」
あっやばい・・・
「だから、する訳ないって言ってんじゃん!」
いや、ムキになっちゃあヤバイでしょ、ここは(^^ゞ
う~ん、話題を変えねば・・・話題を・・・
「なんだ、何もしないんだ・・・って言って欲しい?」
「えっ?・・・いや・・・それは・・・」
「なに、マジに取ってんのよ~モリヒデ~(笑)。大体なんで、あんたと私が~」
あ~、そうですよね、そうですよね・・・
やばい・・・話が途切れた・・・
トボトボ歩く二人・・・
「あのさ」「あのね」・・・・
「なんだよ、ヒグラシ・・・」「そっちこそ何よ・・・」
「別に~」「私だって何でもないわよ」
立ち止まって、ぼ~っとしていたら木立の間から・・・ひぐらしの、涼しくてどことなく悲しげな鳴き声が聞こえてきた。
「あっ、ひぐらし鳴いてる」ヒグラシが周りを見回しながら、呟いた。
「あのさ、俺ひぐらしの鳴き声が大好きなんだ。どことなく寂しくて夏の終わりって感じがするけど、どこか懐かしくて暖かい感じがしない?」
「そうね、そう言われてみれば、なんか優しい鳴き声だよね。ヒグラシって呼ばれるの悪くないかもね♪」
えっ?やっぱり気にしてたんだ・・・そうだよなぁ~
「怒ってる・・・ヒグラシって呼ばれるの?」
「まぁ、最初はいい気しなかったけどね、いつの間にか慣れちゃったかな~」
「そっかぁ~。かなかなって・・・言いにくいしな~。」
「いいよ、ヒグラシで・・・今更、かなかなって言われても、ピンと来ないし・・・」
ひぐらしが飛び去ったら、また木立には静けさが戻ってきた。
「行こう、モリヒデ。みんな心配するから。」
「おっ、おう・・・」
そっか、やっぱヒグラシはまずかったかな?
なんて、呼べばいい?金田?佳奈絵?いや・・・そんな間柄じゃないしな。
でも、佳奈絵かぁ・・・意外と可愛い名前なんだな、ヒグラシって・・・あっ、やっぱりヒグラシが一番しっくりくるわ(^^ゞ


↓宜しかったら、ポチりとお願いしますね。
http://blog.with2.net/link.php?327703人気blogランキングへ


いや~、マイナスイオンたっぷり吸収して、気分爽快です♪
カッコウの鳴き声で目覚める朝って、素敵ですよね。
皆さん、おはようございます、かなかなです。
―――――――――8月11日(金)―――――――――
昨日の夜は、ペンションに隣のコテージで、親睦会が有りました。


「え~、皆さん、今日一日撮影にスケッチに、お疲れ様でした。今夜は、ささやかですが写真部美術部合同親睦会って事で、盛り上がっていきましょう~」
写真部の部長さん、長田部長のあいさつで親睦会が始まりました。
先ずは、ジュースで乾杯~♪


同級生の女の子が「ねぇ、かなかな~、あんた森山君と、ラブラブなんだって?」
「え~っ、違うって~」
「だって、今朝だって同伴だし、列車の仲じゃ仲良く寝てるし♪」
うっ、その事には触れないで(>_<) あれは、偶然なんだから・・・
「金田さん金田さん♪これ、長田君からプレゼントだって♪」
はぁ?沢田部長なんですか?この写真・・・\(◎o◎)/!
私がモリヒデにひざ枕されて寝てる写真だぁ(T_T)
「中々、うまく撮れてるでしょ♪ ペンションのマスターに頼んでプリントアウトしてもらっちゃた。 毎年、合宿でカップルが何組か出来ちゃうから、金田さんも頑張ってね♪」
いっいや、沢田部長・・・私にも決める権利って物が・・・
なんか、モリヒデもあっちでいじめられてる・・・ゴメンね、モリヒデ。今回は本当にゴメン。


「なになに、かなかな~? きゃ~大胆~♪」
あっ、こら~勝手に見るな~
「いいなぁ、かなかな。私なんか写真部の長田部長密かに憧れたのに・・・沢田部長とあんなにいちゃつくとこ見せられちゃあね~」
「そっか、あんたあの先輩憧れたもんね・・・ほら、飲んで飲んで~」
「かなかなこそ、飲んでる?あら、なんであんたマイカップなの?」
「あぁ、これ?。紙コップ足らないって言うから、ちょうど持って来てたし。」
そうです、朝ちゃんに貰ったプレゼント、ステンレスのマグカップだったんです。朝ちゃんの趣味じゃなさそうだし、芦川が選んだのかな?


「一番テーブル、金田さんご指名で~す。」
どっと、笑いが起こる・・・え~マジ~・・・
「ほら、かなかな、あんたご指名よ♪」
「え~、ねっ一緒に行こう・・・お願い・・・」
「んもう、仕方ないなぁ~。」
二人で呼ばれた所に行ってみると、その輪の中にモリヒデもいる。
なんか、予想通りの展開だ・・・
「ほら、かなかなは彼氏の横に座らなきゃあ~」あ~、こら、手を引っ張るなって・・・
結局、モリヒデの横に私、座らされて・・・
「おい、もう一回乾杯、乾杯~。みんなジュース有るかぁ~」
「あら、金田さん空じゃん。ウーロン茶で良い?」あっ、沢田部長スイマセン(^^ゞ
みんなの視線が、いきなり集中・・・?
「お~、さすがぁ~」「準備いいねぇ~」「おいおい、見せつけんなよ~」いきなり大騒ぎです・・・
写真部の先輩が握ってあげたモリヒデの手には、同じコップが・・・
あちゃ~写真部も紙コップ足らなかったんだぁ~(>_<)
「ひ~っ、あの~これは、その~」
「分かってるよ、今朝もらったカップなんだろ」そっそうなんです~、長田部長ぉ~
「こら~男子~、いい加減冷やかすの止めろよな~」
う~さすが沢田部長~(^-^)
「二人の恋愛を美術部写真部上げて、静かに見守ってやろうよ」
さ・・・沢田先輩ぃ・・・お心使いはありがたいんですが、なんか根本的な部分が間違ってますぅ(T_T)


「よ~っし、今日はみんなお疲れ様~。明日は、朝6時起床だから早目に寝ろよ~」
「あと、一年生は後片付けお願いね~」
先輩達が去った後は、さながら台風の後みたい(笑)
「あ~ぁ、こんなにポテチこぼしちゃって・・・。」
「森山君、生ゴミはこっちね」
「ねぇ~、このテーブルの脚どうやって畳むの~?」
「あっ、いいよテーブルは重たいから、拭いて程おいてくれれば、俺片付けるから。ゴミを外出しといてくれる?」
へぇ、あいつ意外と女の子にやさしいんだ。
「ほら、ヒグラシボ~ッとしてないで、そっち持てよ」って、私は女の子扱いじゃないのね(--〆)
「ほら、このボタンを押しながら、足を手前に倒して・・・ コップごめんよ、先輩たちに配ってたら俺の分無くなっちゃって・・・昼間紙袋開けたらマグカップだったから、あれでいいやって思っちゃって」
「コップ?気にしてないよ。私だって足りなかったから持って来たんだし。それより、朝はごめんね。なんか列車に酔っちゃったみたいで・・・、最初は普通に真っ直ぐ寝てたのよ。」
「知ってるよ、うちの部長が見てたら、カーブの度にお前の体が横になって、最初俺の肩に頭乗せたんだって・・・次に駅の手前でブレーキかかったら、お前が落ちてきて・・・俺って、『痛っ』って寝ぼけながらお前の頭落ちない様に抱きかかえて又寝たんだって・・・」
お前かよ~原因は・・・(T_T)
「ふ~ん、でもありがとう、モリヒデ・・・そう言えば、あのカップ洗って置かなきゃね。」


台所でカップ洗っていたら、なんかカップがいとしく思えて来ちゃった。
私が洗ってモリヒデが拭く・・・なんか幸せな気分です。
「!そう言えば、ゴミ捨て遅いわね~」
「こっち、これで終わりだから様子見に行く?」
ふたりで、コテージの玄関まで出てみたら、置手紙が・・・
『お二人さん、お先です。朝までごゆっくりどうぞ♪・・・先生や先輩達には、学食のプリン3個で黙っておいてあげるからね(笑)』・・・
あ~、あの子達も、何か勘違いしてる~
「手紙何だって?」
「先に帰るって」・・・私は必死に手紙を折りたたんでポケットにしまった(^^ゞ
「そっか・・・なぁ、ヒグラシなんか喉乾かない?」
「確か飲みかけのコーラ冷蔵庫にしまったけど、飲む?」
「飲む飲む~、カップカップ・・・折角洗ったけど、まぁもう一度洗えばいいかぁ」
「そうね、あっ、まだ封の開いてないポテチ有ったけど、食べる?」
「いいねぇ~、ビール欲しくなるね~」
「オヤジ~! ってか、ビール飲むの?」
「たまに、親父に付き合ってね。ヒグラシは親父さんとかと飲まない?」
「あっ・・・ゴメン。うち、離婚してて・・・それで、中3の時、母親の実家の松舞に戻って来たんだ・・・」
「ゴッ、ゴメン。変な事聞いちゃったな・・・本当ゴメン・・・」
「いいよ、気にしなくても。別に悪気があった訳じゃないし、モリヒデは知らなかった事だから・・・」
・・・・・・・
「なんか、しんみりしちゃったね。そうだ、ビールは無いけど、朝ちゃんと芦川のカップル誕生を祝って、乾杯しよ、モリヒデ」
「そっ、そうだな・・・んじゃあ、ふうたと緑川さんの幸せを願って・・・・・・乾杯~」
「しかし、長田先輩に彼女居たなんて知らなかったなぁ。」
「私も~。でも、沢田先輩とお似合いだよね。ちょっぴり羨ましいかな~。今更だけど、モリヒデ彼女とか好きな女の子とか居ないの?」
「お前なぁ~考えてみろよ、彼女居たら休み毎にふうたと遊んでないって。そう言うお前は・・・居そうもないか」
「何で、決めつけるのよ~(笑) 正解だけどね。今まで、男子と付き合うのって、面倒だって思っていたからねぇ・・・でも、今回朝ちゃん見てたら、なんか羨ましくって・・・」
「何となく、分かるなぁ・・・ふうた見てたら、何か男同士で遊ぶ楽しさと又違う、何かもっと、こう、なんて言うのかな~・・・」
「ドキドキ感みたいなやつ?」
「そう、それ! お前たまにはいい事言うじゃん。」
「たまは、無いでしょう~たまは・・・でも、分かるなぁ~。だって、小学校の時とかこっそり好きな男子の後追いかけたりとか、公園で待ち合わせて、みんなで遊んだりした時、本当楽しかったもん。」
「あ~俺も、中学の時クラスの女の子とやった花火大会楽しかったなぁ・・・今度、一緒にやろうな花火」
「いいねぇ、花火・・・って明日の夜、花火大会でしょう。」
「いや・・・なんて言うか、お前と二人だけで・・・・やっても良いかなって・・・・・」
えっ?今のってひょっとして?告白ですか?
「痒っ・・・蚊が居ないかこの台所。そろそろ行こうぜ・・・あんまり遅くなると、また明日何言われるか、分かんないからよ~」
「そ・・・そうね・・・あっ、カップ後で洗っとくから、置いといていいよ。」
台所の電灯消したら、コテージの中真っ暗で・・・ちょっぴり差し込む外の明かりに、モリヒデが照らされていて、スッと手を伸ばしてた。「今度は転ばないから・・・」


「痛っ、押すなよ~」「だって、真っ暗で何も見えないよ~」「あ~長田先輩声大きいっすよ~」
!?
玄関開けたら・・・・・・
なんで、みんなそこに居るのよ~(>_<)キャー


↓宜しかったら、ポチりとお願いしますね。
http://blog.with2.net/link.php?327703人気blogランキングへ


↑このページのトップヘ